ダイレクトメール(DM)発送代行業者の選び方

How to Choose DM Shipping Agency

選び方01

一括で業務委託できるか

ダイレクトメール(DM)を出すには以下の工程が必要になります。

  • STEP1DMのデザイン
  • STEP2印刷
  • STEP3宛名印字
  • STEP4封入
  • STEP5郵便局やヤマト
    運輸への差出

昔は、デザインから印刷までを印刷会社、宛名印字以降は発送代行業者というように分業制が確立していたのですが、そうなるとダイレクトメール(DM)を出すには最低でも二社と取引することになり、ダイレクトメール(DM)のご担当者様にとっては二度手間です。
従って、現在は、「ダイレクトメール(DM)の発送業務を一括して委託できるか」が業者選択の重要なポイントになります。
デザインから印刷、そして発送代行業務までを一括して業務委託することにより、ご担当者様の業務負担が軽減できるだけでなく、ダイレクトメール(DM)発送に要するコスト面の大幅なカットも期待できます。

選び方02

ダイレクトメールの発送数で選ぶ

ダイレクトメール(DM)の発送代行業者を選ぶ上で、まずどのくらいの通数のダイレクトメール(DM)を出すのかがポイントになります。
まず、発送代行業者というのは、取り扱うDM数によって大きく次の3つに分類されます。

発送代行業者の分類
・5万通以上の大ロットを主に扱う大口業者
・5万通未満の中ロットを主に扱う中口業者
・業者の下請けを専門にしている小口業者(下請け)

大口業者は、自動封入機(インサーター)やラッピングマシーン等の大型機械設備を導入し、何十万、何百万通というダイレクトメール(DM)の作業をこなします。しかし、数の少ない小口案件を大型機械で処理するのはむしろ効率が悪いため、小口専門の下請け業者に外部委託します。
つまり、ダイレクトメール(DM)の数や作業内容によって、発送代行業者にも得手、不得手があるわけで、発送したいダイレクトメール(DM)の数量に適した発送代行業者を選ぶことが大切です。
また、少ない数でもお願いできるか?という質問をよく受けますが、極端な話し1通からでも請けるとPRする発送代行業者もあります。しかし、あまりにも数が少ないとかえって割高になりますし、数十通、数百通程度なら手製でも出せる範囲です。ダイレクトメール(DM)の発送を代行業者に委託するのなら、最低でも500通くらいを目途に考えると良いでしょう。

選び方03

専任の担当者はつくのか

ダイレクトメール(DM)のデザインから発送まで行おうとすると、工程の中で様々な事案に対応していく必要があります。

事案一覧
・印刷原稿に一部ミスが見つかった
・急遽発送部数を変更したい
・封入物を差し替える必要が出た
・宛名名簿から削除したい宛先が見つかった
・急遽DMの発送を止めなければならない

こういった事案にもスムーズに対応してもらうには、熟練の専任担当者が必要不可欠です。また、万一専任の担当者が不在であっても、他に話の通じる人間がいるかどうかも重要です。
電話をたらい回しにされたり、いくら折り返しを待っても連絡が無いといったことでは、その対応の遅れが原因で大きな損害に繋がることもあります。
ですから、発送代行業者を選択する際には、「専任の担当者がつくのか」を必ず確認しましょう。

選び方04

ダイレクトメール(DM)の専門会社かどうか

ダイレクトメール(DM)の印刷や発送代行を委託できる会社はたくさんありますが、おおまかに分類すると次の通りです。

DM会社の分類
広告代理店が広告媒体の一部としてDMを取り扱っている。
印刷会社が印刷業務の一環としてDMを取り扱っている。
ダイレクトメール(DM)専門会社としてDMを取り扱っている。

広告代理店の場合、印刷やダイレクトメール(DM)の作業を印刷会社やDM専門会社に外部委託することが多く、あまりメリットはありません。但し、ダイレクトメール(DM)以外にも幅広い広告媒体を取り扱っているという強みがあります。
印刷会社は、そもそも印刷に特化した専門会社であり、印刷業務の一環としてダイレクトメール(DM)の発送代行業務を請け負っています。従って、印刷を自社で安く出来るという強みはありますが、ダイレクトメール(DM)の送料(クロネコDM便やゆうメール等)となると専門会社には敵いません。

ダイレクトメール(DM)専門会社の場合、最も優位なのが「作業」「送料」の安さです。専門会社は、大量のダイレクトメール(DM)を出しているため、ヤマト運輸や郵便局等にとっては大口のお得意様ということになります。そのため、専門の発送代行業者は特別に安い送料でダイレクトメール(DM)を出すことが出来るのです。
また、封入やラベル貼りといった作業を行う熟練のスタッフを抱えており、急な案件や大量の案件も委託できます。
以上の様に、ダイレクトメール(DM)を扱う会社にもそれぞれ特徴がありますので、委託先がどの分類に当てはまるのかを知っておくことも重要です。

選び方05

場内作業なのか、内職作業なのか

ダイレクトメール(DM)発送時によく使われるOPP封筒(ビニール封筒)は、紙封筒に比べ安いだけでなく、丈夫で雨や水にも強く、開封率も高いという優れものです。しかし、内容物を手作業で封入しなければならないという難点があります。(ラッピングマシーンやOPP封筒対応の機器も一部ありますが、大ロット専用で一般的にはあまり使われていません)

手作業ですから、当然それだけ数多くの作業スタッフを確保しなければならないのですが、そのためには次のような費用がかかります。

DMにかかる費用
・多くのスタッフが作業できる広い場所の確保と家賃費用
・作業場の電気・ガス・水道等の光熱費
・スタッフを確保するための求人費
・スタッフの人件費(パート代・交通費)

このように、発送代行業者が様々な費用をかけた上で、作業場にスタッフを集めて作業することを「場内作業」といいます。
それに対し、自宅で作業してもらうのを「内職作業」と呼び、そのメリットは・・・

内職作業のメリット
・自宅作業なので、広い場所を確保する必要がない
・自宅作業なので、光熱費はスタッフの自己負担となる
・様々な事情で外に働けに行けない人が対象なので、内職の需要が多い
・出来高制なので人件費を安く抑えることができる

場内作業に比べ、費用対効果の高い内職作業を専門にしている業者もあり、作業費も安めです。但し、宛名ラベルの印字や出力、宛名ラベル貼りといった個人情報を扱う作業は場内で行うのが一般的です。(法人名や店舗名の宛名ラベル貼りは個人情報に該当しないため内職作業も可)
ダイレクトメール(DM)の発送代行業者を選ぶ際には「場内作業」なのか「内職作業」なのかを確認しておくこともポイントのひとつです。