クロネコゆうメールが生まれた背景とサービス概要、安く出すコツを解説します!

日本郵便の「ゆうメール」とは

ゆうメール(日本郵便)の運賃

日本郵便のゆうメールとは、縦34cm以内・横25cm以内・厚さ3cm以内、重量1kgまでの雑誌や商品カタログ等の印刷物、電磁的記録媒体(CD・DVD等)を、全国一律料金で送ることができるメール便配送サービスのことをいいます。重量によって運賃が異なるものの、普通郵便やゆうパックと比較して安く送ることができます。

※ゆうメールは、旧称を「冊子小包」といい、ゆうパック同様荷物を運ぶサービスです。そのため、郵便物が「料金」であるのに対し、ゆうメールは「運賃」と表示されます。

画像引用元:日本郵便「ゆうメール」

ゆうメール(日本郵便)の利用条件

ゆうメールを利用するのに面倒な事前手続きなどはありません。また、郵便局窓口での差出はもちろん、ポスト投函も可能です。但し、ゆうメールを差出す際には、以下のいずれかの方法によって内容物が確認できることが条件になります。

  1. 封筒または袋の納入口などの一部を開く。
  2. 包装の外部に無色透明の部分を設ける。
  3. 内容品の見本を郵便局で提示する。

なお、なぜ内容物の確認が必要なのかというと、ゆうメールでは信書を送ることが許されていないため、内容物が信書に該当しないかどうかのチェックをするためです。ただし、内容物に関する簡単なあいさつ状や無封の添え状、送り状などは同封することができます。

参考:信書の誤った送達が郵便法違反に!?

その他、ゆうメール(日本郵便)の詳細については日本郵便ホームページご覧ください。

クロネコゆうメールとは

クロネコゆうメールとは、クロネコDM便に代わるヤマト運輸の新たなメール便配送サービスのことで、ヤマト運輸が窓口となって集荷した荷物を日本郵便の地域区分局に持ち込み、その後の仕分けや配達を日本郵便が手掛けるというのが最大の特徴です。
また、この「集荷」と「配達」の二つを分業する仕組みは数年前から日本郵便と佐川急便の間でも行われていて、「飛脚ゆうメール」という名称がつけられています。
それぞれ頭に「クロネコ」「飛脚」と付いていますが、どちらも本を正せば日本郵便のメール便配送サービス「ゆうメール」であり、その利用条件等も日本郵便の「ゆうメール」に準ずると考えられます。

引用元:ヤマト運輸 オペレーションイメージ図

クロネコゆうメールが生まれた背景

ヤマト運輸と日本郵便、過去には、ヤマト運輸が当時の郵政公社(現在の日本郵便)を独占禁止法違反で東京地方裁判所に提訴していますし、手紙やハガキの配達を郵便局以外に認めない「信書」問題を巡っても度々対立し、まさに犬猿の仲と言われていました。
そんな両社が歴史的提携を果たすことで生まれたクロネコゆうメール、その背景とはどのようなものだったのでしょう?

宅急便の増加と郵便物の減少

物流業界は、電子商取引(EC)の利用が右肩上がりで増加する一方、荷物の配送を担うドライバー不足が深刻化しており、さらに追い打ちをかけるように2024年問題(ドライバーの時間外労働時間の制限)や二酸化炭素削減といった時代環境の変化も求められています。

片や、封書やハガキといった郵便物はというと、ネット社会において書類や請求書のやり取りが電子化され、年賀ハガキはメールやLINEにとって代られています。そのため、郵便物の引受件数はここ数年右肩下がりで、日本郵便の業績も2015年3月期から9期連続の減収に陥っています。

引用元:日本郵便 決算発表資料

このような状況下でのヤマト運輸と日本郵便の協業は、ヤマト運輸からすれば単価が低く利益の薄いDM便とネコポス(小型薄型荷物)の配達業務がなくなることで、その分主力商品の宅急便に力を注いで経営効率化が図れます。
また、日本郵便にしても、全国各地に構築した郵便局の配送ネットワークを活かすには、減ってしまった郵便配達の積載率を高めることが必要不可欠であり、ヤマト運輸との協業によってクロネコDM便やネコポスを取り込める大変魅力的な提携だったわけです。
つまり「クロネコゆうメール」は、ヤマト運輸と日本郵便それぞれのウイークポイントを補うだけでなく、さらなる相乗効果が期待できる新たなメール便配送サービスに生まれ変わったのです。

「ゆうメール」と「クロネコゆうメール」の違い

ヤマト運輸の「クロネコゆうメール」は、荷物の受付や集荷をヤマト運輸が手掛け、その後の仕分けや配達を日本郵便(郵便局)が担当するという分業制で成り立っています。そのため、日本郵便の「ゆうメール」とは運賃やサービス内容でいくつか異なる点があります。

利用対象が法人に限られる

クロネコゆうメールの利用対象は「法人」に限定されます。これは、佐川急便の飛脚ゆうメールも同様なので、もし個人がゆうメールを利用したい場合には、日本郵便のゆうメールを選択するしかありません。

運賃が差出窓口によって異なる

日本郵便のゆうメールは、郵便局の窓口やポストに個別投函された荷物(個別差出)を局内で仕分けし、日本郵便の配達網を使って配達します。この場合、利用者(個人・法人)は運賃を定価で払う必要があります。

※ゆうメールは、郵便物ではなく「冊子小包」扱いなので郵便料金ではなく「運賃」と表記されます。

これとは別に、日本郵便には大量のゆうメールを差し出す大口取引先(大口差出)に対して、運賃を大幅に割引する「特約制度」というものがあり、佐川急便の「飛脚ゆうメール」の様に大手物流会社が大口差出先となってその恩恵を得ています。その大口取引先に、今回新たに「ヤマト運輸」が加わり、「クロネコゆうメール」という名称(仮称)でサービスを開始するわけです。

ゆうメール運賃料金表 (2)数量割引
同時に又は一定期間内に大量に差し出す顧客に対しては、1回ごと又は一定期間内の差出個数により割引率又は割引額をあらかじめ決め、割り引くことができます。

引用元:「日本郵便 ゆうパケット約款」

クロネコゆうメールの運賃

日本郵政や佐川急便のゆうメールが重量別運賃なのに対し、ヤマト運輸のクロネコゆうメールは送付物の厚さによって2区分の運賃を設定しています。また、許容重量は1kg迄としており、これは日本郵政と同条件です。

下の表は、ゆうメールを扱う大手3社の運賃を比較したものですが、日本郵便よりも佐川急便の方が安いことがわかります。つまり、ある程度まとまった数量のゆうメールを出す場合(法人限定)、郵便局に直接持ち込む(個別差出)のではなく、佐川急便のような大口取引先を介して差出す方がお得ということです。

また、ヤマト運輸が厚みで運賃設定している様に、ゆうメールの差出窓口ごとに運賃や許容重量は異なります。従って、ゆうメールを利用する際には、大手3社だけでなく、他の差出先(特約ゆうメール)も含めしっかりと比較決定することがポイントです。

クロネコゆうメールの許容重量は1kgまで

クロネコゆうメールの概要について新たな情報が入って来ました。当初、3kgまでと予想した許容重量は1kgまでに、また厚さについても3cmではなく、従来のDM便同様2cm以内としています。

郵便局での窓口差出やポスト投函はできない

郵便局の窓口での差出やポスト投函できるのは日本郵便のゆうメールに限られており、クロネコゆうメール(ヤマト運輸)や飛脚ゆうメール(佐川急便)は対象外です。

差出名義がヤマト運輸になる

郵便局の窓口で直接ゆうメールを出す場合は自らが差出人となります。ですから、もし宛先の住所に誤りがある場合や、転居先不明等で配達できなければ、その荷物は差出人である自分の元に戻って来ます。
しかし、クロネコゆうメールは、ヤマト運輸を介して差出すことになり、おのずと差出人もヤマト運輸名義になります。従って、配達できなかった荷物も差出人であるヤマト運輸に戻り、そこからまとめて元の差出人に返却されます。

※「差出人」や「還付先」とは

「クロネコ」や「飛脚」以外の大口特約ゆうメール

ゆうメールの窓口は複数あります

ヤマト運輸の「クロネコゆうメール」や佐川急便の「飛脚ゆうメール」以外にも、大口差出先として日本郵便の特約制度を活用している大手発送代行会社があります。

● 株式会社 アド・ダイセン
● 株式会社 PDM
● 株式会社 ジャストコーポレーション
● ディーエムソリューションズ 株式会社
● メールカスタマーセンター 株式会社 ほか

もとを正せば日本郵便の「ゆうメール」ですが、その受付窓口(差出名義)は複数あり、送る荷物の物量や重量、送達地域によって各社運賃が異なります。

従来の「クロネコDM便」と、新「クロネコゆうメール」の違い

クロネコDM便とクロネコゆうメールはここが違う|サービスの違い一覧

「クロネコDM便」や「ゆうメール」といった、いわゆる「メール便」とは、受領印の必要がないポスト投函型の配送サービスで、パンフレットや商品カタログなどの軽量な荷物を安価な料金で送ることができます。但し、配送会社によって荷物の仕様や料金体系などいくつか違いがあります。

クロネコDM便とクロネコゆうメール|5つの大きな違い

1 特約運賃契約企業名(差出名義)を郵送物に明記しなければならない
自らが差出人となって郵便局に持ち込むゆうメールの運賃は定価ですが、特約運賃契約企業(大口差出業者)の名義で出せばその運賃が大幅に安くなります。但し、差出人はあくまで特約運賃契約企業の名義でなければならず、その社名を郵送物に明記する必要があります。


2 ゆうメールは配達精度が高い(転送サービス含む)

クロネコメイトと呼ばれるパートや委託スタッフが配達するクロネコDM便とは違い、管轄地域を熟知したプロフェッショナルの郵便局員が担当するため、ゆうメールの配達精度はとても高いのが特徴です。また、仮に宛先人が転居していたとしても(郵便局に転居届けを出してさえいれば)その郵送物は差出人に戻ることなく転居先へ転送されます。

3 DM便に比べると運賃は高い
配達精度が高くDM発送でも人気のゆうメールですが、クロネコDM便と比べ運賃の高いことが一番のネックといえるでしょう。2024年1月末のクロネコDM便の廃止に伴い、国内のメール便サービスは日本郵便のゆうメールがほぼ独占することになり、その運賃も毎年見直しが行われるようです。

4 配達状況の追跡サービスは無い
クロネコDM便で大変好評だった「荷物お問い合わせシステム」による配達状況の追跡確認サービスですが、残念ながらゆうメールにそのシステムはありません。

5 信書チェックが大変厳しい
ゆうメールを利用する際には、事前に郵送物(内容物)の信書チェックが行われます。郵便局での審査は大変厳しく、従来クロネコDM便で送れたものであっても、郵便局における審査で「信書」と見做された場合、ゆうメールではなく料金の高い普通郵便でしか送れなくなってしまいます。

ジャパンメールより「ゆうメール」のご提案

ジャパンメールは、ヤマト運輸や佐川急便以外にも複数の大口特約先と提携しており、お荷物の内容や重量、物量等をもとに最適な窓口(差出名義)のゆうメールをご利用頂くことができます。
クロネコDM便の廃止に伴い「ゆうメール」への移行をご検討のお客様、少しでも安く出したいというお客様など、まずはお気軽にお問合せ下さい。