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ポスティングの豆知識【第21回】

ポスティングとは、宣伝や集客など営利目的として様々な販促物(ビラ、チラシ、パンフレット、試供品など)を
指定されたエリアにある各個人宅や事業所のポストに配布する手段です。
新店OPENや移転、お得な商品情報やセール、バーゲンの案内などといった目的が多く、不動産会社、パチンコ店、ネット通販、飲食店など幅広い業種で利用されています。
また、地方自治体からの公的な情報提供を呼び掛ける目的として行われる事もあります。

ポスティングのメリット

配布したいエリアに必要な数だけ投函できるポスティングには下記のようなメリットがあります。

新聞を取っていない世帯にもお知らせが出来る

ポスティングが禁止されている所以外であれば全ての世帯のポストに投函が出来ますので、新聞を取っていない世帯にもお知らせが届きます。

ポストに直接投函出来る

新聞と一緒に配達される折り込みチラシですと、多くのチラシと一緒に折り込まれますので、他のチラシに紛れて見られる事なく一緒に捨てられるケースが多いです。
仮に目を通してもらえたとしても新聞と一緒にチラシが折り込まれて来た時、量が多ければ多い程、広告1枚に目を通す時間が少なくなり、肝心な部分を見てもらえないといった事が考えられます。
これに対して、ポスティングですと単体となりますので、一度は見てもらえる可能性が高くなります。

チラシ以外のものもポスティングが出来る

冊子、カタログ、パンフレットなどポストに投函出来るサイズや形状ならチラシ以外のものでもポスティングする事が出来ます。

ポスティングのデメリット

メリットとは逆にポスティングをする事で生ずるデメリットについては下記の通りです。

配布数の限界

人の手によって1件1件直接投函を行いますので、1日の配布数には限界があります。

クレームが出る可能性がある

中にはポストへのチラシの投函を不要と思う方や嫌がる方もいます。
住人やマンションの管理人からチラシを出している店舗や企業等へクレームが入る可能性もあります。
「チラシのポスティングはご遠慮願います」などの掲示がポストの横などに出ているところに投函はしないのは当然ですが、そういった掲示が出ていないところでも快く思われない事もあります。
特にマンションやアパートといった集合住宅は効率良く投函も出来ますし、ポスティングをする人にとっては楽と捉える事も出来ますが、他人の土地に許可なく立ち入っている事でもあり、そういった点からトラブルに繋がる可能性もありますので、注意が必要です。

天候に左右される事がある

悪天候による影響でポスティングをする事が出来なく、当初の予定通りにポスティングが進まない可能性があります。
特に梅雨の時期になる6月や台風の多い秋口は予備日を設けるなどお天気に対する対策をしっかりする必要があります。

ポスティングの方法

ポスティングには、専門のポスティング業者に頼む方法と自社のスタッフで行うセルフポスティングの2つの方法があります。
業者に依頼する場合、ただ安いだけで依頼してしまいますと広告効果を得られないまま終わってしまいますので、注意が必要です。
ただ単にスケジュール通り、予定された枚数をポスティングするだけでなく、広告効果を得るにはどうすれば良いのか、ポスティングを行うエリアの特性をしっかりわかっている事や具体的な進行状況も受けられる事も大切です。
なお、ポスティング業者の相場は1件当たり4円~8円程と言われています。

自社のスタッフでポスティングを行う場合、スケジュールをしっかり立てる必要があります。
1人が1時間あたりに投函出来る数はおおよそ200件~300件と言われています。
ポスティング完了期限から逆算して、ポスティング枚数とポスティングを行う人数との兼ね合いでポスティングスケジュールを立てていく事になると思います。
また、自社でアルバイトやパートでスタッフを雇ってポスティングを任せる場合、投函した件数に応じた出来高額をしっかり提示する事でモチベーションアップにも繋がるでしょう。

日本郵政のポスティングサービス

日本郵政でもポスティングのサービスをやっています。
タウンメール(配達地域指定郵便物)、タウンプラスというサービスで宛名の記載が省略された郵便物を指定した町丁目の全世帯に配達され、郵便局が展開しているポスティングサービスとなります。
郵便局員が配達を行いますので、配達精度が非常に高く民間のポスティング業者では入れないマンションにも配達が出来る事などメリットがあります。
なお、日本政府が全世帯に2枚ずつ配布しているマスク、通称「アベノマスク」は、タウンプラスを活用して、郵便局員によって配達されています。

タウンメールとタウンプラスの違い

タウンメールとタウンプラス…ポスティングをしてもらえる事はわかるけど、何がどう違うの?
そういった疑問を持って問い合わせされる方は良くいらっしゃいます。
そこで、タウンメールとタウンプラスそれぞれの違いを表にまとめました。
どちらも郵便局の局員が同じ方法で配達を行いますので、配達精度といったクオリティは全く同じです。

次に表に添いながら順に違いを解説していきます。

配達日数の違い

タウンメールは普通郵便の送達日数2日に+3日程度の余裕に対し、タウンプラスは送達日数2日に+7日程度の余裕となりますので、タウンメールの方が配達日数は早くなります。
準備期間ですが、事前準備としてタウンプラスは差出希望日の前日から起算して14日前までに差出予定の郵便局に差出計画書を提出致しますので、準備期間を要します。
よって、準備期間を持てず配達もなるべく早くといったお急ぎの場合はタウンメールで出される事をオススメします。

郵便料金の違い

1通あたりの郵便料金もタウンメール、タウンプラスで異なってきます。

タウンメール郵便料金

25g以内:29円
50g以内:42円
100g以内:56円
形状についてはA4サイズ以内であれば制限なし

タウンプラス郵便料金

●定形サイズ
25g以内:27円(区内) 29円(地域区分局受け持ち地域) 31円(その他)
50g以内:32円(区内) 34円(地域区分局受け持ち地域) 36円(その他)
100g以内:37円(区内) 39円(地域区分局受け持ち地域) 41円(その他)

●定形外サイズ
25g以内:41円(区内) 43円(地域区分局受け持ち地域) 45円(その他)
50g以内:46円(区内) 49円(地域区分局受け持ち地域) 51円(その他)
100g以内:52円(区内) 54円(地域区分局受け持ち地域) 56円(その他)

上記の料金一覧を見て頂ければわかると思いますが、タウンメール、タウンプラスで郵便料金の条件も異なってきます。
タウンメールはA4サイズ以内であれば条件はなく、重量によって郵便料金が異なってきます。
タウンプラスは重量の他に定形サイズ、定形外サイズか、差出局によっても郵便料金が異なってきます。
例えば定形サイズのハガキであれば、タウンプラスで出すのが一番安いですが、A4大判ハガキの場合はタウンプラスだと定形外サイズになりますので、タウンメールで出すのが一番安いという事になります。
タウンメール、タウンプラスどちらで出すのか決めるにあたり準備期間の他に1通あたりの重量や形状も大きなキーパーソンとなってくるのです。

タウンプラスはマンション指定が出来る

タウンメールになくて、タウンプラスにあるサービスですと、タウンプラスはマンション指定で配達エリアを選定する事が出来ます。
タウンメール、タウンプラスを検討するにあたり、まず配達エリアを選定して、郵便局から世帯件数表を取り寄せる事からスタートしますが、例えば新宿区内のマンションといった具合に指定すればマンション限定での件数表を取り寄せる事も出来ます。
マンションだけに配達をしたいというスタンスであれば、タウンプラスのマンション指定で間違いないと言えるでしょう。

タウンメール・タウンプラスのメリット

宛名リストがなくても大丈夫

タウンメール、タウンプラスは宛名の記載を省略したダイレクトメールを指定地域内の全世帯に配達してくれるポスティングサービスです。
宛名リストを使いませんので、個人情報保護法に触れる恐れもなく、新聞を取らない世帯にも情報を届ける事が出来ます。

配達精度が良い

ポスティングサービスは先にもご説明致しました通り、民間の業者も行っています。
業者は業者でも実際にポストに投函をするスタッフがアルバイトやパートである事がほとんどな為、中には面倒になり投函せずにチラシを捨ててしまったケースもあるようです。
比較的新しいマンションやビルについては入館のセキュリティがかなり厳しくなっていて、ポスティング禁止や中に立ち入る事が出来ない場所も増えてきています。
よって、民間のポスティング業者ではポスティングの配布率がどうしても低くなってしまう問題点が出てくる事もあります。
ところがタウンメール、タウンプラスはそういった問題点を解消してくれます。
日頃から郵便物を配達している郵便配達のエキスパートが配達をしてくれ、日本郵政の制服を着た郵便局員はセキュリティが厳しい建物にも堂々と入って行く事が出来ますので配達精度が非常に高いです。
タウンメール、タウンプラスは郵便局員が配達する郵便物である観点から投函されてもクレームになりにくいという利点もあります。

タウンメール・タウンプラスのデメリット

民間のポスティング業者に比べると割高になる

普通郵便の定型ハガキ63円、定形封書84円などと比べるとタウンメール、タウンプラスの郵便料金は半額以下で済みますので、郵便料金としてはとてもお安いですが、民間のポスティング業者の相場と比較すると高くなります。
民間のポスティング業者で1件投函するあたりのポスティング費用の相場が4円~8円となっており、少なくとも5倍以上の料金となってしまうのです。

投函日の指定が出来ない

タウンメールは普通郵便の送達日数2日に+3日以内、タウンプラスは送達日数2日に+7日以内に配達されるという事になっています。
あくまでこの期間内にかけて配達が行われるという事であり、期間内の何日に投函してくれといった指定は出来ません。
例えばイベント日の前日に投函したい、イベント開催中にピンポイントで投函したいなど日にちに指定がある場合は不向きと言えます。