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DMとは?その種類やメリット・デメリット、マーケティング活用方法を紹介【第37回】

DMとは?

DMには、SNSのメッセージ機能である「ダイレクトメッセージ」と、広告郵便物やメールなどの総称である「ダイレクトメール」の2種類があります。今回は、「ダイレクトメッセージ」と「ダイレクトメール」について、その種類やメリット・デメリット、マーケティングにおける活用方法についてそれぞれご紹介いたします。

目次

DMとは?

DMには、SNSでメッセージをやりとりできる機能「ダイレクトメッセージ」と、企業から個人・法人宛に届けられる広告郵便物の「ダイレクトメール」の2種類があります。

ダイレクトメッセージとダイレクトメール

  • ダイレクトメッセージ(Direct Message)…X(旧Twitter)、Instagram、FacebookなどのSNSで利用される機能のひとつで、特定のユーザーと直接メッセージをやりとりできる機能を指す。
  • ダイレクトメール(Direct Mail)…ダイレクトメールとは、企業から個人・法人宛に届けられる商品案内・キャンペーン・カタログ・パンフレットなどの広告郵便物です。ダイレクトメールには、FAXや電子メールを利用して送るダイレクトメールもある。

DMの種類がわかったところで、それぞれの概要や種類やメリット・デメリット、マーケティングにおける活用方法について詳しくみていきましょう。

ダイレクトメッセージ(Direct Message)とは?

ダイレクトメッセージとは、X(旧Twitter)、Instagram、FacebookなどのSNSで利用される機能のひとつで、特定のユーザーと直接メッセージをやりとりできる機能を指します。無料でメッセージを送受信可能ですが、SNSの種類によって送れる文字数や画像・動画のサイズが異なります。

DM(ダイレクトメッセージ)の種類と違い

SNSごとのDM(ダイレクトメッセージ)の主な違いは以下の通りです。

X(旧Twitter) Instagram Facebook
一通あたりの文字数 1万文字まで 1000字まで 無制限
添付可能な画像サイズ 30MB以内 5MB以内 25MB以内
添付可能な動画サイズ 140秒以内 140秒以内 25MB以内
画像・動画の保存 不可 ダウンロード可 ダウンロード可
ボイスメッセージ 140秒以内 60秒以内 60秒以内

  • X(旧Twitter)
    X(旧Twitter)のDMは、自分のフォロワーのみに送ることができます。また、グループのメッセージの送受信が可能となっており、最大20名まで参加可能です。やり取りはチャット形式で個別のメッセージウィンドウで表示されます。
  • Instagram
    InstagramのDMは、メッセージのやり取り以外にもGIFアニメの送信や位置情報の共有が可能です。フォローしていない相手・フォロワーでない相手にもDMを送ることができます。また、DMの送信先を複数選ぶことで、グループチャットとしても使用できます。やり取りはチャット形式で個別のメッセージウィンドウで表示されます。
  • Facebook
    FacebookのDMは、messenger(メッセンジャー)と呼ばれるアプリを使用します。その他のSNSとは異なり、messengerには文字制限がないので長文を送ることが可能です。複数人でのグループチャットにも対応しています。

DM(ダイレクトメッセージ)のメリット・デメリット

メリット

  • 電話番号やメールアドレスを知らなくても送受信できる
  • 送受信に費用がかからない
  • 画像や動画を送ることができる

デメリット

  • セキュリティ管理やコンプライアンスに注意
  • ツールによって文字数の制限があるので注意

SNSのDMは、メールアドレスや電話番号が不要で無料でメッセージをやり取りできる点が大きなメリットです。一方デメリットは、匿名性が高く悪意ある第三者と接触してしまう可能性が高く、セキュリティ管理やコンプライアンスに注意が必要である点となっています。

DM(ダイレクトメッセージ)のマーケティング活用方法

DM(ダイレクトメッセージ)のマーケティング活用方法

画像引用元:面白法人カヤック

SNSのDM(ダイレクトメッセージ)ですぐに成約を期待するのは難しいため、まずは日々の投稿によってターゲットの興味・共感・関心を獲得することが重要です。投稿では、自社商品やサービスを一方的にアピールするのではなく、ターゲットにとって役立つ情報や業界動向などの話題について提供していくことから始めましょう。日々の投稿にユーザーからの問い合わせやコメントが寄せられた場合、DMで返信することでターゲットとの関係性を構築できます。

その際、24時間自動で返信するチャットボット機能を活用すると、ユーザーからの問い合わせやコメントへの返信漏れがなく、商品リンクやキャンペーン情報を送付できるなど、効率的・効果的にユーザーとのコミュニケーションを広げられるようになり成約率を高めることができます。

各種SNSでおすすめのチャットボットツールは以下の通りです。

顧客と直接やり取りができるSNSのDM(ダイレクトメッセージ)は、アンケート機能や診断機能、商品リンクなどを送ることができるため、顧客からのレスポンスが得られやすく効果的なマーケティング手法といわれています。一方で、ユーザーとの関係性が構築できていない状態でいきなりDM(ダイレクトメッセージ)を送信してしまうと不信感を抱かれやすいので注意しましょう。

ダイレクトメール(Direct Mail)とは?

ダイレクトメール(Direct Mail)とは?

DM(ダイレクトメール)は、一般的にハガキや封筒などの郵便物として送られる商品案内・キャンペーン・カタログ・パンフレットなどの広告郵便物です。SNSが発達する前から古くからある広告手段となっており、その開封・閲読率は87.5%と非常に高く、デジタル時代においても多くの企業が採用している広告手段となっています。

Eメールを介して送られるDMの平均反応率は2~3%、FAXを介して送られるDMの平均反応率は0.1〜0.3%となっていますが、郵便物として送られる郵便DMの反応率は16.3%と反応率が最も高く、デジタルの時代においても費用対効果が高い広告手段です。

DM(ダイレクトメール)は、キャンペーンや新商品の告知、セール案内、既存顧客への新商品訴求などに適しており、クーポンや割引券などを掲載することで反響率を高めることができます。

DM(ダイレクトメール)の種類

郵便物として顧客に届けられるDM(ダイレクトメール)には、主に一般的なハガキのサイズで郵送されるハガキDMと、封筒の中に複数枚の広告物を折りたたんで同封し郵送するレター(封筒)DMがあります。

ハガキDM

ハガキDM

画像引用元:ダイレクトメールの基礎知識|多くの企業がはがきで送る理由とは?

ハガキDMで採用されるハガキには、官製ハガキ・私製ハガキ・圧着ハガキなどの種類があります。安価で郵送できる点が特徴で、日本ダイレクトメール協会が実施している「DM形状別の閲読状況」アンケートの結果によると、ハガキDM(圧着含む)は閲読率42.6%となっており、A4サイズDMや封筒DMに比べ高い確率で読んでもらえる形状となっています。

封筒(レター)DM

封筒(レター)DM

画像引用元:ダイレクトメールの基礎知識|多くの企業がはがきで送る理由とは?

封筒(レター)DMは、多くのチラシを一度にまとめて送付できるためより多くの情報量を届けたい場合などに適しています。中でも透明封筒は紙封筒に比べ開封率が高いと言われています。

DM(ダイレクトメール)のメリット・デメリット

メリット1:顧客にアピールしやすい広告手段

DM(ダイレクトメール)は、EメールやSNS広告などのデジタルマーケティングやTVCMやラジオCM、新聞・雑誌広告などのマスメディア広告とは異なり、保存できるため顧客の目に留まる頻度が高く、実際に手で触れたり実体験できることが大きな特徴です。

デザインのほか、紙質や形状などを工夫できるので商品やサービスの魅力を最大限顧客にアピールすることができます。

メリット2:広告の中でも訴求できる情報量が多い

DM(ダイレクトメール)は、印刷物やサンプルなどを手元に届けることで、デジタル媒体の広告やマスメディア広告よりも多くの情報量を訴求することができます。

特に封筒DMの場合は、多くのチラシを一度にまとめて送付できるためより多くの情報量を届けることができます。

メリット3:ターゲットをセグメントできるため精度が高い

DM(ダイレクトメール)は、顧客の住所が不明な場合でも送付するターゲットの地域や業種・企業規模等の細かなセグメントができるため、確度の高いターゲット層に直接届けることが可能となっており​​高い精度が見込めます。

メリット4:顧客との信頼関係が薄くても高い反応率が見込める

DM(ダイレクトメール)は、広告宣伝のターゲットとなる顧客との信頼関係が薄い場合でも、クーポンやキャンペーンを添付することでターゲットが次のアクションを起こしやすい特徴があります。

メリット5:Web広告でリーチできないターゲットへアプローチ可能

DM(ダイレクトメール)は、インターネットやSNSを日常的に利用しない高年齢層がターゲットの場合でもアプローチすることができます。また、若年層を対象としたDM意識調査によると、DMを受け取った人の行動喚起率は男性20代59.4%、女性30代33.1%と平均の24%を上回るスコアとなっており、高齢者だけでなく若年層に対しても高い訴求効果を持つことが分かっています。

メリット6:効果測定ができる

DM(ダイレクトメール)は、送ったダイレクトメールのうち何件の問い合わせ・来店・資料請求・クーポン利用があったのか?などの反応率を計測できるため、広告宣伝の効果測定が可能です。さらにその分析結果から次の企画や改善に活かすこともできるので、より効果的なマーケティング施策を得ることが可能です。

デメリット1:一定のコストがかかる

DM(ダイレクトメール)は、印刷料や発送作業料などのコストが発生します。それでもTVCMやラジオCM、新聞・雑誌広告などのマスメディア広告よりは低コストで実施できますし、デザイン・印刷〜発送作業まで一括で依頼できるDM発送専門会社に依頼することで最安の送料や印刷料金で任せることができます。

デメリット2:開封されない場合もある

DM(ダイレクトメール)は、残念ながら開封されずにそのまま捨てられてしまうケースもあります。しかし、開封・閲読率は74%と非常に高く、比較的費用対効果が高い広告手段と言えるでしょう。

レスポンスを高めるDM(ダイレクトメール)施策のポイント

紙媒体で顧客にアプローチできるDM(ダイレクトメール)は、SNSのDMとは異なり特別感を感じてもらいやすく保存性に優れているため集客や販売にとても有効な宣伝手法のひとつとして活用されていますが、ただ送るだけではその効果は得られません。

DMの無駄打ちによるコストオーバーを防ぎ、反応率を高める方法をご紹介します。
※反応率とは、DMを送付した顧客のうち商品購入や問い合わせなど特定の行動(レスポンス)を起こした顧客の割合をいいます。

1:ターゲット(目的・目標)の明確にする

もっとも重要なのが誰にどのような目的で送るかという、ターゲット(目的・目標)の設定です。確度の高いターゲットを明確にすることで、送り先地域や業種のセグメントがしやすくなるだけでなく、ターゲットに刺さるキャッチコピーやデザインを作成することができます。

2:自社商品やターゲットに合ったクリエイティブを考える

DM(ダイレクトメール)は伝えられる情報量が多いため、コピーライティングやデザインなどのクリエイティブへのこだわりも重要です。

商品・サービスの魅力をターゲットに的確に訴求するためには、自社の商品・サービスに合った色合いや、写真、キャッチコピーなどを事前に検討しましょう。また、自社商品を利用することで得られるメリットを端的に述べるキャッチコピーや、ターゲットの悩みや不満に寄り添うキャッチコピーなどを添えることも開封率を高める重要なポイントです。

3:魅力のある特典を用意する

割引券、クーポン、プレゼント、イベント招待、無料キャンペーンなどなどの特典は、購買意欲を高めるための大きなフックとなりますので、開封を促すことを意識し目立つ箇所に記載しましょう。

封入物に特典を記載する場合には、封筒に「キャンペーンの詳細はこちら」「割引券在中」などターゲットに訴求する特典情報を記載すると良いでしょう。

4:送るタイミングを意識する

DM(ダイレクトメール)は送るタイミングを明確にしておくことで、季節感のあるデザインにしたり、顧客のボーナス時期に最適なキャンペーン・セールなどを打ち出すことが可能です。送るタイミングによって反応率は変わりますので、顧客の立場になってダイレクトメールを送る時期を設定しましょう。

5:効果測定を繰り返す

複数のデザインパターンを用意することにより、受け取り手のお客様がどのような反応を示すのか、その反応率を測定します。

来店・問い合わせ・WEBサイトへのアクセス・クーポンコードの利用・キャンペーン利用の有無などを測定値の目安とし、「送ったDM(ダイレクトメール)のうちどれだけレスポンスがあったのか?」「DMの総コスト」などから算出します。

このような効果測定を繰り返し行うことで、さらなる改善施策を導くことができますのでぜひ実施してみましょう。

DM(ダイレクトメール)の反応率の求め方について詳しくはこちら>

DM(ダイレクトメール)のマーケティング活用方法

DM(ダイレクトメール)のマーケティング活用方法

画像引用元:株式会社BCN

高い開封率を誇るDM(ダイレクトメール)ですが、マーケティングにおける活用方法として近年多く採用されているのが『DM× WEBサイト』のクロスメディア戦略です。DMから自社のWEBサイト、LINE@、その他SNSなどへの誘導に効果を発揮し、特に20代30代の若年層にも効果的な手法となっています。

DM大賞を受賞したディノス・セシールのDM

画像引用元:マーケジン

上画像は第33回(2019年)のDM大賞を受賞したディノス・セシールのDMです。DMから自社ウェブサイトへ誘導するQRコードを掲載し、DMを送らなかった場合と比較してコンバージョン率を20%増やすことに成功しました。

商品販売サイトを持っていない場合でも、自社のWEBサイトやSNS(Twitter、Instagram、Facebook)等のQRコードを掲載することで、顧客との接点を増やすことができます。さらに、QRコードによる流入を計測できれば、DMの効果をより確実に測定できます。

DMによる来店誘導が目的の場合は「クーポン付きDMを忘れてしまったので、購入を諦める」という顧客に対し、店頭にDMを置いておくことでその場でQRコードを読み取ってもらうことも出来ますので顧客獲得のチャンスを逃すこともありません。

DM(ダイレクトメール)を作成する際には、自社のWEB媒体へリンクさせるQRコードなどを掲載して流入経路を増やすようにしましょう。

まとめ

今回は、「ダイレクトメッセージ」と「ダイレクトメール」について、種類やメリット・デメリット、マーケティングにおける活用方法についてそれぞれご紹介しました。

SNSのDM(ダイレクトメッセージ)は、顧客と直接やり取りができるため顧客からのレスポンスが得られやすいという特徴がありますが、ユーザーとの関係性が構築できていない状態でいきなりDM(ダイレクトメッセージ)を送信してしまうと不信感を抱かれやすいというデメリットがあります。ユーザーとの関係性を構築するには、まずは日々の投稿を充実させる必要があるため成約率を上げるには時間がかかってしまいます。

一方、郵便物として顧客に届けられるDM(ダイレクトメール)は古くから活用されているマーケティング手法のひとつなので顧客に不信感を抱かれにくく、関係性が浅いユーザーに対してもキャンペーン告知やクーポンを掲載しておくことで効果的にアプローチできます。

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