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郵便局ダイレクトメール(DM)のメリット・デメリットを徹底解説【第3回】

郵便局の提供するダイレクトメールのサービスと、そのメリット・デメリットを調査しました。郵便局が提供するダイレクトメールの主なサービスは以下の通りです。

  • デザイン…『DMファクトリー』
  • 印刷…『総合印刷サービス』
  • 発送…『タウンプラス』、『配達地域指定郵便物』

Webから無料でデザインができる『DMファクトリー』


引用元:DMファクトリー

郵便局が提供する『DMファクトリー』は、
Webから簡単にダイレクトメールのデザイン・印刷・発送の注文が依頼できるサービスです。
Webサイトから無料のテンプレートを使ってご自身でデザインし注文します。

サイズ はがきサイズ(100×148mm)
料金 3,320円〜
色数 片面モノクロ / 片面フルカラー / あて名面:カラー・通信面:モノクロ / 両面フルカラー
注文枚数 最低40枚~30,000枚まで
オプションサービス
(会員限定)
※あて名印字サービス、発送(差出)代行サービス

『DMファクトリー』のメリット

メリット1:無料のデザインテンプレートが405種類!

画像引用元:DMファクトリー
405種類のテンプレートから、年賀年始ご挨拶、販促用DM、サンクス系DM、小売・卸売店、学習塾、不動産業など
目的別・業種別にデザインを選ぶことができます。
デザイン費用を抑えたい企業様におすすめです。

メリット2:オプション追加で宛字印刷、発送まで依頼できる

画像引用元:DMファクトリー

オプション追加することで、顧客の宛名リストをもとに宛名印字、その宛先まで発送依頼が可能です。
あらかじめ送り先顧客の住所がお分かりの場合は『DMファクトリー』の宛名リストにご自身で登録する必要があります。

『DMファクトリー』のデメリット

デメリット1:訴求したい商品・企業イメージをアピール出来ない

『DMファクトリー』に限らず、いずれの無料テンプレートも費用を抑えることは可能ですが、
あくまで雛型であるため差別化が難しく、商品・サービス・企業イメージのアピール力が弱まります。
よって“よくあるダイレクトメール”として、他のダイレクトメールに埋もれてしまう可能性があるのです。
お客様に読まれるダイレクトメールになるには、目を引くデザイン、
ターゲットの潜在欲求を解決できる商品・サービスだと分かるキャッチコピーなどデザイン面を検討することが重要です。
デザイン費用を抑えたいとお考えの場合でも、一度デザイン経験豊富なダイレクトメール専門業者に
見積もり依頼等でデザイン相談をしてみるのもいいかもしれません。

ジャパンメールのデザインのご相談、無料お見積もりはこちら

デメリット2:宛名リストを入力する手間がかかる

画像引用元:DMファクトリー

送り先が決まっている場合、宛名リスト入力欄に送り先の宛名・住所等を入力する必要があります。

作業自体はそれほど難しくないものですが、なにしろ数が膨大です。特に宛名リストの入力に間違いがあるとDMが戻ってきたり、違う人のところに届いたり、「名前が違う」とクレームがきたりと、さまざまなトラブルが発生するので要注意です。
引用元:ダイレクトメールの宛名印刷・印字作業を外注して業務効率化する方法

自社で既に顧客リスト(送り先の宛名、住所など)をお持ちの場合でも再度、
指定のフォーマットに入力していく必要があるため、
入力の際に名前間違いや住所間違いが起こりやすく大変注意が必要です。
また、数が膨大な為に入力にかかる時間・人件費も考慮しなければなりません。
ダイレクトメール専門業者にお手持ちのリストを渡すだけで印字・発送まで依頼できる業者もありますので
「時間、人件費をかけたくない」「自社の信頼性を損ないたくない」場合には専門業者に依頼しましょう。

ジャパンメールの宛名印刷・発送業務について詳しくはこちら

デメリット3:ダイレクトメール専門業者に比べ料金が高い

手前味噌ではありますが弊社ジャパンメール(ダイレクトメール専門業者)と料金比較をしてみると、
2,000部依頼した場合『DMファクトリー』は1枚あたり約148円となっており、
弊社に比べ合計コストが約2倍も高いことが分かりました。

普通ハガキ:2000部の場合

1枚あたりのコスト 2000部の合計コスト
郵便局『DMファクトリー』 148.25円 296,500円
ジャパンメール(区分作業含む) 67.7円 135,400円

※両面カラー印刷/宛名印字/ハガキ代/送料で計算。ジャパンメールのみ区分作業を含む。

なぜ郵便局が提供しているサービスにも関わらず費用が高いのでしょうか。
ジャパンメールとDMファクトリーに倍近い料金格差がある理由は2つあります。

ひとつは、そもそも郵便局のサービスがかなり高めに設定されていることです。
たとえば、ジャパンメールで2,000部のはがきを印刷した場合の代金は6,000円ほど(@3.0円)ですし、
これにデザイン料や納品代を含めても総額は20,000円~30,000円(税込)といったところです。
ところが『DMファクトリー』で2,000部のはがきを依頼すると、
デザイン料と納品代を含めた総額は138,000円(税込)となり、いかに高額かおわかり頂けると思います。

2つ目の理由は、ジャパンメールの郵便料金は、広告郵便割引の適用を前提とし11%割引で算出されているという点です。
これは郵便局の割引制度で、商品の広告や集客目的のDMを2,000部以上出す場合、
事前に広告郵便割引の適用を申請し、郵便番号毎に「区分」して郵便局に差出すことで
郵便料金を割引してもらえるというサービスです。
ジャパンメールの条件は、広告郵便割引の適用を前提にしていることも料金に差が出ている理由ですが、
仮に割引を受けないとしても料金に倍近い差がある事実は否めません。

ジャパンメールの料金一覧はこちら

「DMファクトリー」2020年3月でサービス終了へ


引用元:DMファクトリー

無料のデザインテンプレートから誰でも簡単にデザインを作成出来る『DMファクトリー』でしたが、
2020年3月をもってサービスを終了することが発表されました。
『DMファクトリー』は、無料のデザインテンプレート・素材を権利者に許可なく
「無断配布」していたことが過去に二度ほど問題になりました。
こういった背景からサービス終了になったと考えられます。

日本郵便が運営する関連サイト またも素材の「無断配布」(中略)同社では8月にも素材の「無断配布」があり、謝罪した経緯がある
引用元:livedoorニュース

「DMファクトリー」サービス終了の詳細

  • 「DMファクトリー」のwebサイトが閉鎖いたします。
  • 今後は無料でデザイン作成は出来ません。
  • 宛名印字サービスなどの印刷はこれまで通り総合印刷サービスにて依頼可能です。
  • タウンプラスはこれまで通り依頼可能です。

DMファクトリーサービスは3月まで利用可能ですが、これから継続的にダイレクトメールの活用をお考えの企業様はダイレクトメール専門業者に依頼することをおすすめいたします。

DM発送代行(ダイレクトメール)【DM便が激安の60円代から】DM発送代行なら東京のDM専門会社ジャパンメール

文面・宛名印刷の『総合印刷サービス』

郵便局でも総合印刷サービス(外部リンク)にて印刷依頼をすることができます。

文面印刷

総合印刷サービスにて印刷依頼が可能な主なサイズは以下の通りです。
個人向け、法人向けの挨拶状などの印刷依頼が可能です。

  • はがきサイズ
  • 名刺サイズ
  • はがきが入る封筒
  • 横長カード、洋形6封筒付き
  • 巻紙、長形4封筒付き

『DMファクトリー』で印刷依頼可能な主なサイズは以下の通りです。
2020年3月で『DMファクトリー』サービスは終了しますので、
その後の印刷依頼は印刷総合サービス窓口にお問い合わせください。

  • はがきサイズ
  • A5サイズ
  • A4サイズ
  • A3サイズ

宛名印刷

文面だけでなく、宛名も印刷してくれます。宛名はあらかじめこちらでリストを準備しておき、宛名登録を行います。
引用元:郵便局のDM発送の基本

【基本料金1,100円】+【1枚につき31円】となっています。
会員登録し、指定のフォーマットに宛名リストの登録をすると宛名印刷が可能です。
宛名は3,000件まで登録することができます。
さらに宛名印刷したはがきをお客様に代わり投函する会員限定(無料)サービスもあります。

顧客リストなしで発送できる『タウンプラス』


引用元:郵便局タウンプラス

『タウンプラス』とは、宛名が無くても配送地域を指定するだけでダイレクトメールを送れるサービスです。
「送り先である顧客リスト(送り先の宛名、住所など)が無い」「新規顧客を開拓をしたい」
「チラシのポスティングで効果が得られなかった」といった方におすすめです。

『タウンプラス』と『配達地域指定郵便物』の違い

タウンプラス 配達地域指定郵便物(タウンメール)
事前準備 企画書の提出 なし
準備期間 差出希望日の14日以上前 最短3~5営業日
最低差出数 500個以上~ 指定なし
送り先 町丁目の地域単位、マンション単位まで可能 町丁目の地域単位の全戸

『配達地域指定郵便物』は『タウンメール』とも呼ばれています。

100グラム以内の定形、定形外郵便に限って活用できるサービスです。基本的な考え方はタウンプラスと同じで、指定した地域の配達可能なすべての箇所にDMを送ることができます。
引用元:郵便局のDM発送の基本

『タウンプラス』と『配達地域指定郵便物』はどちらも送り先不要でダイレクトメールを送ることが可能です。
大きな違いは『タウンプラス』は企画書の提出等が必要ですが、送り先の指定をマンション単位まで可能なことです。
例えば大型マンションの場合、同じ敷地内であっても棟によって町・丁目が異なる場合があります。
その際にマンション単位で送り先を指定できるため、細かな地域指定で無駄なくダイレクトメールを送ることが出来ます。

『タウンプラス』のメリット・デメリット

メリット1:顧客リスト不要で配達精度が高い

到達率(リーチ)は100%近くなり、これまでチラシマーケティングを行っていた企業や店舗が、新たな顧客開拓にも活用できるでしょう。
引用元:新規出店でDMリストがない…郵便局のタウンプラスを使おう!

先にお伝えした通り顧客リスト(送り先の宛名、住所など)が無い場合でも、ダイレクトメールを送ることができるうえ、郵便局員が配送するためビルやマンション等の入館セキュリティが大変厳しくなっている場所でも郵便受けに投函することができ、その到達率は100%と言われています。

メリット2:配達地域を指定できる

タウンプラスは、顧客リストがなくても、細かい住所指定でDMを配布できます。
引用元:新規出店でDMリストがない…郵便局のタウンプラスを使おう!

新聞折込のようにざっくりした地域ではなく、◯町丁目単位で細かく配達地域を指定することが出来ます。

メリット3:非常に細かいターゲティングが可能

性別・年齢階層・未既婚・家族構成・住宅別世帯・推計年収データなどにそって、ターゲットをセグメントしてDMを送ることが出来ます。
引用元:ジャパンメール

GIS(地理情報システム|Geografic Information System)により地図を使った顧客情報分布でデータを取得できます。
このデータに沿って配達地域を絞ることで確度の高い顧客へ無駄のないアプローチが可能です。

デメリット1:手続きが非常に煩雑

実施エリアの選定、実施エリアの計画書・内訳書作成、GISデータでの情報絞り込みなど、郵便局との手続きがあり、理解するまでに時間がかかりますし、慣れていなければ割と面倒な作業です。
引用元:新規出店でDMリストがない…郵便局のタウンプラスを使おう!

『タウンプラス』を実施するには以下の手続きが必要になります。

  • 配送先の絞り込み
  • 「タウンプラス差出計画書」及び「差出内訳表」の作成
  • 「タウンプラス差出票」の作成
  • 配達地域ごとにタウンプラスの区分
  • 配送地域の郵便局への持ち込み
    ※例えば東京都から埼玉県に配送したい場合、埼玉県の郵便局への持ち込みが必要となる場合がございます。窓口担当者によって案内が異なりますので事前にご確認ください。

各管轄している郵便局まで部数毎に紐で纏めて持ち込みしなくてはなりませんので、結構大変な作業です。
引用元:ポスティング集客ノウハウガイド

慣れていない方ですと、準備期間に1~2ヶ月はかかります。
引用元:ジャパンメール

これらの非常に煩雑な作業に慣れていないと、時間や人件費がかさみ予想外のコストがかかってしまいがちです。
弊社ではこうした『タウンプラス』のお手続きを一括で承っております。
配送地域の指定方法においてもアドバイスさせていただいております。

タウンプラス発送の流れについて詳しくはこちら

デメリット2:配送地域の絞り込みが担当者レベルによって異なる

性別・年齢階層・未既婚・家族構成・住宅別世帯・推計年収データなどに沿って送り先を決められることがメリットですが、
担当者によって経験値が異なる為ターゲット(送り先)の絞り込みが十分でない場合もあります。

配達先の顧客属性がわかっているように抽象的な担当者レベルの感覚で商談されてくることです。
引用元:ポスティング集客ノウハウガイド

細かいセグメント設定もターゲットが決まっていないと分かり難いです。
引用元:店舗展開で失敗しないコツ集客編

ターゲット(送り先)について細かく分析出来ずにダイレクトメールを送ってしまうと
顧客からの反応が得られなかったり、コスト回収が出来ずに終わってしまう可能性があります。
ダイレクトメールの反応率を高めるためには、ターゲット(送り先)の分析が不可欠です。
弊社ジャパンメールでは『タウンプラス』累計3,000万通の取り扱い経験があり、
ターゲット(送り先)の設定を丁寧にアドバイスさせていただきます。

ジャパンメールの『タウンプラス』サービスはこちら
『タウンプラス』のご相談、無料お見積もりはこちら

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今後継続的にダイレクトメールご活用をお考えの企業様は、
専任担当者がつきダイレクトメールの経験・知識に長けている
ダイレクトメール専門業者に依頼することをおすすめいたします。
特に、弊社ジャパンメールは『タウンプラス』サービスにおいて累計3,000万通の取り扱い経験がございます。
ぜひ一度ご相談ください。

ジャパンメールに依頼されたお客様の声

最初はネット印刷なども考えたのですが、どうも不安で結局御社に決めました。
訪問してもらって説明を受けられるのはやはり安心感がありますね。
情報サービス会社 様(東京都品川区)

期間に余裕が無かったので急ぎ見積もりをお願いしましたが、御社が一番早く対応してくれたので今回お願いしました。
後から何社かの見積書も届きましたが、結局御社が一番安かったみたいで良かったです。
事務機器販売会社 様(埼玉県所沢市)